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PC-9821V13/M7C2資料写真


 PC-9821V13/M7C2が転がり込んできたので、とりあえずバラしてみた。ただ、このままだとどうしようもないのでいずれ改造したいのだが、とりあえずは紹介のみ。
 んなわけで、このタイトルは看板倒れとなっているけれど御容赦のほど。いずれ内容は変更するつもりなので…。

※追記 結局、本機は改造されることもなく売られていってしまいました。よって、これ以上内容が増えることはありません。御了承ください。

 まずはマザーボードの全景から。ケースから外さないで撮影しているので、一部フレームが写り込んでしまっている。

基板全景

 左側がフロント側で、右奥に見えているPCIスロット側がケース下面側に位置する。

 CPUソケット(Socket5)の下側にある大きなチップがVLSI社製VL82C594で、いわゆるWildcat(通称:山猫)というチップセットを構成しているチップの1つである。そのCPUソケットからVL82C594にかけて拡大したのが次の写真。
CPUソケット周辺

 CPUソケットとVL82C594の間にあるのが、クロックジェネレータ部分である。使われているチップは、SC464というこの時期には多用されたものである。その拡大図が次の写真。
クロック生成部

 SC464の左下にあるジャンパピンが、システムクロックを50/60/66.6MHzと切り替えるためのものである。このV13は66.6MHz×2の133MHzで動作しているので、ここを切り替えることによるクロックアップは不可能である。
 右側の銀色で楕円形の部品が、SC464で利用する基準クロックの14.3MHzを生成している水晶振動子である。原発乗っ取りを利用する時は、これを交換することになる。

 続いて、CPUの倍率設定部である。今となっては動作周波数の倍率が固定となっているCPUがほとんどとなってしまったが、まだこの時代には動作周波数の倍率はCPUのpinを制御することにより設定することが可能であった。
 その設定をしているのが次の写真の部分である。
ジャンパ周辺図

 真ん中左側にシールを貼ったintel製のチップがあるが、これはEEPROMだと思われる。その下側にジャンパポストがあるのだが、これが倍率設定用である
 この部分を拡大したのが次の写真。
倍率設定部

 このSW3・SW4で、システムクロックの何倍でCPUを動作させるか決定するわけである。

 ただしPC-9821V13の場合、システムクロック66.6MHzの場合に倍率設定を3倍にして動作させようとしてもほぼ動かないと思われる。どうしてもクロックアップするのであれば、上に示したシステムクロックの設定部を50MHzとして倍率設定側で3倍とすれば、150MHzで動いてくれる可能性は高いかと考える。
 それ以外は、奇跡的に動く可能性として60MHz×3倍=180MHzという設定も考えられるが、ほとんど無理かと思われるので、あとは原発乗っ取り方式を適用するしかないだろう。



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