この改造にあたっては なまい 氏のWebページ[http://namai.jp/netlaputa/]に掲載されている情報を元に行っております。ここのパソコン改造のコーナーをご覧ください。 なお、当然のことながら改造したマシンはメーカー保証の対象とならないばかりか、修理対象から除外されることもあるので注意してください。 ※本改造では、半田こてによる作業が必須となります。チップ抵抗の半田づけが可能な程度の道具と技量が必要ですので、御注意ください。 |
まずは、本体をばらしましょう。マニュアルのメモリ増設方法を見れば、アームレスト部分の外し方はわかりますね。それ以外は、裏面奥の部分2本・FDDコネクタ上の小型ねじ(ちょっと外しにくい)など見えているねじを全部外してください。(ThinkPad535分解写真参照) 続いて、HDDを取り外し(小さいねじ1本を外します)、電源スイッチやLED部分のカバーを外してください。奥側の面などにつめで挟まっていますので、慎重に取り外してください。そして、キーボードを止めているねじ(手前部分と奥の部分)を全部外し、バックアップ用の電池のコネクタを外して、キーボードを基板から離してください。この時、フラットケーブルを切断しないように注意してください。基板側はコネクタになっていますので、外すこともできます。 ここまできた状態が以下の写真です。 |
ここの、それぞれのランドを以下のように設定します。なお、オープンで1、100Ωの抵抗でショートされている場合が0です。 |
CPU動作クロック | システムクロック | BF1 | BF0 | SEL1 | SEL0 |
166MHz | 66MHz | 0 | 0 | 0 | 1 |
150MHz | 60MHz | 0 | 0 | 1 | 0 |
133MHz | 66MHz | 1 | 0 | 0 | 1 |
120MHz | 60MHz | 1 | 0 | 1 | 0 |
100MHz | 66MHz | 1 | 1 | 0 | 1 |
90MHz | 60MHz | 1 | 1 | 1 | 0 |
75MHz | 50MHz | 1 | 1 | 0 | 0 |
ようするに、BF0・BF1がCPUの倍速設定ピンで、SEL0・SEL1がクロックジェネレータの設定ピンなわけです。だから、組み合わせ次第ではここに書いてある以外の設定もできます。例えば50MHz×2.5倍速とかですね。 でも、私のマシンでは166MHz設定は動作しませんでした。マシンは起動するのですが、Windows95起動中に落ちてしまいます。熱暴走というよりはタイミングが合わない感じですね。ということで、現在は60MHz×2.5倍の150MHz動作としています。大きな問題点はありませんが、バッテリーの寿命が短くなったことと、バッテリー動作時に、大電流が流れた瞬間(CPUの動作が100%になるとかHDDが回転しだすとか)に、液晶のバックライトがほんのわずか暗くなることです(ちょっと見にくい…)。 ※ジャンパ用の100Ωチップ抵抗ですが、ちょうど同じサイズのものを在庫で持っていますので、希望されるかたは掲示板・メール等で管理者(WANI3)あてお知らせください。実費(\20/個)でおわけします。 |