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雑感

PCIビデオカードベンチマーク大会♪第12弾

2015年もよろしく記念更新


 2015.01.10
 2014年にとうとう命運が尽きたと思われたこの企画。しかししかし、終焉までにはまだ数回あるはず!
 ということで、久しぶりに王道に戻ってPCIビデオカードに関する実験的な企画(それは王道なのか?)のスタートだ。


 前に書いたとおり、新作のPCIビデオカードが登場しない(amazon.com見てもなさそうだし)状況では新企画を発動できず、たまにちょっとしたことを思いついても本気で取り組む気になれず…
 とはいっても、そんなことでは本当にこの企画は終わってしまうので、ここはやはりWindows10 Technical PreviewでのPCIビデオカード対応状況を確認してみよう!ということで、久しぶりにベンチマーク大会の開催である。


 今回は、初めてのWindows10 Technical Previewということで、そもそもOSがどのように動作するのかから確認してみる。

 OSの動作条件としては、現状ではWindows8.1と同等に設定されているとのことだが、WDDMドライバ対応のDirectX9以上必須ということぐらいしかわからない。すくなくとも、Windows8.1対応のドライバが用意されていないGPUでは動作しない可能性が非常に高いということになる。

 初期インストール時には、間違いなく動作すると思われるGeForce8400GSをPCI-Express接続で用意してみた。
 実のところ、NVIDIAもAMDもWindows10用ドライバの配布をHP上で行っていない。これまでは、Preview版の配布が始まるとHP上でベータ版の配布をしていたのにである。
 一体どういうことなのかいぶかしく思いながらもインストール作業を進めると、まずはOS標準のドライバがインストールされてセットアップが終了した。(ここまではマイクロソフトの説明通り)
 さてさて、最新版のドライバはどうなるんかいな?と思っていると、Windows Updateを実行すると最新版のドライバが現れた。どうやら、現時点ではこれまでと違ってWindows Update経由でのアップデートに統一しているようだ。

 んなわけで、初期インストールの動作が確認できたところで、いよいよPCIビデオカードのインストールである。
 2015.01.11
 とその前に、まずはWindows10 Technical Previewで動作するPCIビデオカードの確認からスタート。今回の動作環境は以下のとおり。

Hewlett-Packard製 HP ProLiant ML110 G5
CPU:intel Pentium DC E2160 (1.8GHz×2)
MEMORY:DDR2 SDRAM 4GB(Non ECC/FSB=800MHz)
Chipset:intel 3200+ICH9R
SSD:Crucial m4 CT128M4SSD2(128GB)
Optical Drive:HL-DT-ST GSA-H60L(OEM)
OS:Windows10 Technical Preview Bulid9200(32bit)

 先に書いたとおり、公式にはDirectX9対応なら可能性があるのだが…と試してみた結果、最低限の動作が確認できたかどうかで区分すると以下のとおり。

◎NVIDIA
GFX5700LE-P256C(玄人志向、GeForce5700LE)…×(ドライバなし)
GF6200A-LP128H(玄人志向、GeForce6200A)…○ (*)
IGAGURI 6200-PCI(デジナビ、GeForce6200)…○(*)
GV-NX84S512HP(GIGABYTE、GeForce8400GS)…◎(PCI-E接続)
GF-GT610-LP1GHD(玄人志向、GeForce GT 610)…◎

※GeForceドライバ307.74をインストール

◎AMD
RD925-P256C(玄人志向、Radeon9250)…×(ドライバなし)
H545H512P(HIS、Radeon HD 5450)…◎

 基本的には、Windows8での動作状況と同様ということが確認できた。ただし、Windows10については今後動作条件が変更となるようなので、GeForce6200がWindows10で正式にサポートされるかは不明、というか厳しそう。GeForce8400GSも、今後のGeForceドライバではサポートされない旨がすでに示されているので、OS標準サポートドライバしか使用できない可能性もある。
 2015.01.12
 さてそれでは、実際のベンチマークスコアを見てみよう。使用したソフトは以下のとおり。

・WinSAT(コマンドライン実行)
・タイムリープぶーとべんち
3DMark06
3DMark11

 まずは、Windowsエクスペリエンスインデックスのコマンドライン実行版であるWinSATから。

 今回、コマンドラインから実行できたものの、ディスクアクセス関係でエラーとなりスコアが取得できなかったため、コマンドライン上で表示された結果をそのまま編集して載せている。



 結果が取れたのはRadeon HD 5430とGeForce GT 610のみ。GeForce6200については、実行中にエラーで落ちてしまうため結果が取得できなかった。
 ディスプレイ関係の結果がこれで正常に取れているのかというと疑問な点も多々あるが、ビデオメモリのスループットやデコードタイムを見ると、 GeForce GT 610の方が性能は高いということは見てとれる。

 2015.01.25
 それでは、他のベンチマークの結果を見てみよう。

 まずはタイムリープぶーとべんちから。

タイムリープぶーとべんち結果


 うーん、Windows8 64bitの時と全く同じスコアだなぁ。Windows10になっても基本的な部分は変わっていないということか。

 続いて3DMark06の結果。

3DMark06結果

 こちらも同じですな。H545H512Pの方がスコアが良いという傾向だけでなく、スコア自体もほぼ変化なしとは…

 そして、3DMark11の結果。

3DMark11結果

 H545H512Pのスコアがちょっと良くなっているが、全体の傾向は同じ。
 2015.02.08
 
さて、最後に載せるのは3DMarkのスコア。

 重要なのは、これまでの環境下では3DMarkが完走したGPUはなかったのだが、今回の環境ではGeForce GT 610で最後まで測定を行うことができたこと。もちろん、3DMark自体がバージョンアップしているため、当時の環境でも現在の最新版なら計測できた可能性が高いが、エラーを吐くことなく計測が完了するというのは安定動作という点を鑑みれば重要なことだろう。

 ということで、唯一計測できたGeForce GT 610のスコアを載せておく。

3DMark Score

 まぁ、実用的なスコアかと言われるとそうではないとしか言いようがないのだが、それでもこうして記録に残すことができるだけでもすごいことかと。
 できれば、Radeonの最新GPUとの比較をしてみたいところだけど、どこかのメーカーでPCIビデオカードを作ってくれませんかねぇ?

 てなわけで、久しぶりにPCIビデオカードのベンチマークを測ってみたのだがいかがだっただろうか?PCIビデオカード自体の進化は止まったままなので、傾向とかは相変わらずとしか言いようがないのだが、少なくともWindows10世代になっても使えそうな雰囲気だけは感じられた。

 今後は、Windows10が正式リリースされた後くらいにもう一度動作状況等も含めて検証してみる予定である。

 




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