本Webサイト唯一(2001年2月現在)のEPSON製PC-98互換マシンに関するページです。 PC-486SE/SRは、本家NECが作らなかったi486CPU搭載のコンパクトマシンです。3.5インチFDDを2基搭載し、HDDはPC-386NOTEシリーズなどと同じパック方式を採用、さらにローカルバスも搭載し、グラフィックアクセラレータを内蔵することが可能でした。 フロントパネル寄りにQFPのi486SXが位置し、その隣にOver Drive Readyソケット、いわゆるブルーソケットがあります。 なお、EPSONの一部機種には、ソケットのレバーがCPUの上を跨ぐ形のものが使われており、SE/SRもこのタイプです。このタイプの場合、CPUアクセラレータなどを取り付ける時にレバーが邪魔になるため、先にソケットにPGAソケットを取り付けた後、アクセラレータを取り付けるなどの工夫が必要になります。 CPUクロックを供給しているモジュールは、拡張スロットの下に位置しています。写真のとおり3つのモジュールがありますが、一番上の50MHzのものがCPUクロック用です。 下の写真が、PC-486SRの同じ部分の写真で、こちらには66.6666MHzのものが使用されています。 たぶん、このクロックモジュールを希望するものに交換すればいいのですが、どうもこのシリーズはあまりクロックアップに強くないらしく、それほどクロックを上げることはできないようです。でも、SEをSR相当にする(25MHz→33MHz)のは可能ではないかと思います。見た感じでは全く一緒のボードでしたので。 しかしこのボードを見ていると、まるEPSONとSONYの合作マシンという気がしてきます。EPSON製のゲートアレイ以外はほとんどがSONYのチップを使用しているのです。SONYはパソコンを自社で作らないかわりに、こういうところで作っていたのかなと考えてしまいます。もちろん、SONYだってEWSとか作っていたんですから、技術は十分にあったわけですけど。 |