仕事でもかなりお世話になった機種の一つ。職場で動いていたのはPTOS搭載機でしたが(笑)。 MMX Pentium/200MHzを搭載しており、当時としては性能的にいい位置にいたのだが、いかんせんPC-98アーキテクチャ自体の拡張性の行き詰まりが明らかになってしまっていたので、旧資産の稼働が中心になってしまったのは残念なところ。 |
フロントパネルは、MATEシリーズの標準デザインを踏襲。 |
リアパネル。Cバスが3つ、PCIが3つだが、ディスプレイ出力に1スロット使用されてしまうため、実質的にはPCIは2スロット。右端に刺さっているのはSCSIボード。 |
左端がシリアル(RS-232C)1・2、キーボード・マウス・プリンタ(双方向)・LANの各端子が並び、その上にはPCMサウンドボードが刺さっている。なお、このスロットは当該サウンドボード専用になっており、コネクタはPCI仕様のものを流用しているが他のボードは使用できない変形仕様である。 |
マザーボード全体の様子である。基本構成は、PC-9821のメインストリームを担う機種としてごく標準的なもの。 CPUの上側にある放熱器はVRMのもの。CPUの左側にあるスロット群は、右から順にセカンドキャッシュ、SIMM×4、拡張スロット用となっている。 |
最初に書いたとおり、搭載CPUはintelのMMX Pentium/200MHzである。CPUのインターフェース電圧は3.3Vながら、コア電圧は2.8Vという仕様になったため、後述のVRMの搭載が必要となっている。 |
VRMは、本当に電圧変換のみを行っている。パーツ構成を見る限り、低損失シリーズレギュレータのようだが、CPUが熱を出さない代わりにここで熱出してりゃ世話ないような…(かなり熱くなる)。 |
チップセットは、intelのHXチップセットでサウスブリッジ相当はおなじみのSTAR ALPHA2。NICはS82557でこの点については安定感抜群。あまり速いネットワークにつないだことはなかったけど、本体側NICでトラブった経験はほとんど記憶にない。 |
クロックジェネレータはW48C60。クロックアップするならここですかね? |
PCIスロットに刺さっている、通称「抜いちゃダメ」ボード。TridentのTGUI9682XGiが、ビデオ出力のすべてを担っている。 さて、ここでベンチマークのデータが残っていたので参考までに掲載しておこうと思う。 まずはノーマル状態から。セカンドキャッシュ512KBを載せた場合を続けて掲載している。 |
続いて、メルコのCPUアクセラレータHK6-MD400を搭載した場合のスコアである。AMD K6-2を搭載しており、標準の倍速400MHzでCPUを駆動することができるものである。なお、幸いにしてセカンドキャッシュが動作したため、セカンドキャッシュ搭載時のスコアも掲載している。 |
次は、メモリ64MB実装バージョンである。これより下の動作条件においては、各強化パーツを追加していく形でデータを載せていく。 |
最後に、UIDE-66とGA-S2Kによる強化最終バージョンである。正直言って、投資額に見合ったほどのスコア向上はないというのが妥当な評価か。 今回編集していて気がついたのだが、GA-S2K搭載時の環境が、16bit color出力になっていた。これでは、それまでのデータと正しい比較ができないので、参考データということで。使用した感触としては、速度を期待して使うものではなく、高解像度の表示用として使う方がよいものだと感じた。クロックアップにも弱いし、熱にも弱いので。画質は割とまともなんだけど。 |