注意! |
ここに記載してある改造を施した場合、最悪マシンがお亡くなりになります。現に私の場合も2回お亡くなりになってます(笑)。しかも、2回目にお亡くなりになった後、蘇生作業を行わずに貰われていきました。みなさん、くれぐれもお気をつけて…。 (まぁ、CPU載せ換えとクロックアップのどちらかだけなら大丈夫だとは思いますが…) |
一時メイン使用機だった、PC-9821Ldの改造についてです。 主な改造内容は以下の通りです。 |
CPU | AMD5x86SFZ-133MHz/5x86-P75 144MHz稼働 (ライトスルー動作) |
HDD | TOSHIBA MK1926FCV 810MB セカンドIDE端子増設 |
メモリ | 本体4MB/拡張32MB 合計36MB(実認識量35MB) (MELCO ENL-32) |
システムクロック | 36MHz |
OS | Microsoft Windows95/NEC MS-DOSVer5.00A-H |
まずは、Ldの底板を外したところの写真です。 |
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中央上部にある四角形のものがCPUです。通常は放熱改善のために、CPUの上に2mm厚のアルミ板を貼り、その上に熱伝導シートを載せています。 さらに、底板の裏にはアルミシートが貼ってあり、それと密着させることによって熱を逃がしています。 また、底面からのみの放熱では効率が悪いので、アルミシートの端がネジ留め部分に重なるようにして、背面のコネクタを止めている金属板部分、あるいは上部筐体からも熱が逃げるようにしてあります。 また、CPU周辺のいくつかのチップ(ASICなど)にもアルミ板を貼り、放熱させています。写真でCPUの下に位置するチップなどは、アルミ板からさらにアルミシートを貼って、基板のネジ留め部分までのばし、筐体に放熱させています。 |
続いて、CPU部分の拡大図です。 |
CPUの右側の赤で囲った部分がPLL IC(IDC2028DSC)です。その下の水色で囲った部分には、CPUクロック用の36MHzオシレータと波形成型用の74HCT04を載せてあります(青色のリード線が見えますね)。ここにはロジックIC2個分の空きパターンがありました。ちなみに、オシレータにはJXO-7を使いましたが、出力をそのまま注入したのでは動作しませんでした(プルアップでもダメ)。もっとクロックを上げていた頃には、オシレータを使わずに水晶発振をここでやっていました。
別個に図面を書きましたので、参照してください。(図面はこちら) |
それでは、セカンドIDEコネクタ部分です。 |
HDDの左側に増設コネクタをつけていますが、本来ここにはバックアップ用のニッカド電池がありました。これがじゃまだったので、HDDの右側の部分に移しています。茶色に見えるものがそれです。この位置はバッテリーブロックとの仕切りがありますが、ぎりぎりの大きさではまっています。ただし、バッテリー充電時の熱や、HDD動作時の熱を考えると、ニッカドにとっては過酷な環境といえるでしょう(爆)。 なお、左上でとぐろを巻いている平行ケーブルは、内蔵HDDのマスタ−スレーブ切替スイッチのものです。 |
コネクタ部分の拡大写真です。 |
コネクタの分岐にあたっては、元々ついているケーブルに、分岐用コネクタをつけたサブボードをつけています。スペースがひどく狭いので、小型に作らないと入りませんでした。ということで、コネクタを1つ節約するために、サブボードから増設用コネクタまでは、耐熱ケーブルを手配線でとばしています(これは疲れた)。 コネクタは、東京・秋葉原や大阪・日本橋のパーツショップで手にはいりました。 なお、Ldではコネクタをつけたからといってそのまま増設コネクタでHDDを認識することはできません。NIFTY-ServeのFNECHARD/LIB11にあるIDE_DISK.EXE(V33ファン氏作)を使わないと無意味です。 ※HDDの整理をしてみたら、IDE_DISKのVer1.5が出てきましたのでここからダウンロードできるようにしておきます。なお、シェアウェアですので継続使用される場合は作者への送金をお忘れなく。 |
続いて、搭載されている基板の写真です。 まずは、底面を開けるとすぐ見ることができる、CPU搭載基板です。いちばん上に掲載してあるのと同じですね。 |
さて、この基板の裏側ですが、こんな感じです。 |
真ん中にある丸い二つの部品が電源関係のコイルです。左上側が電源コネクタですが、1回ヒューズをとばしてしまっているので、ミゼットヒューズを取り付けています。
下の2枚の写真は、もう1枚搭載されている基板の両面です。カスタムチップやメモリが載っているのが見えますね。 |
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