標準ではPentiumII/266MHzという、現役で使うにはちょっと非力なCPUを積んでいるVS26Dなので、パワーアップにはCPUの強化が欠かせない。 そこで、CPUの換装を検討するわけだが、そのままで載せ替え可能なCPUとなると、高クロック版のPentiumIIか、Slot1形状のCeleron(Mendocinoコア)ということになる。しかし、これではコアの動作周波数は500MHz前後が上限となってしまい、今一歩のところで能力不足な感が否めない。 となれば、Slot1→Socket370変換ボードを使用してFC-PGA版Celeron(Coppermineコア)を導入したいところである。なにしろ、チップセットが440LXでFSBが66MHzである以上、CPUの動作倍率が高くなければ高速動作は望めないのだから。 ただ問題は、もともとこのマシンはFC-PGA版Celeronに対応していないため、BIOSを書き換えるなどの対応が必要となる。幸い、アイ・オー・データから発売されていたCPUアクセラレータにはCoppermineコア対応のBIOSアップデータが同梱されており、これを適用することでFC-PGA版Celeronが使用可能となる。また、メルコからも同様のCPUアクセラレータが発売されており、こちらはデバイスドライバを使用してCoppermineコア対応を図っているので、このドライバを流用することも可能である。 今回のCPU交換においては、アイ・オー・データのBIOSアップデータを使用してCoppermine対応とした上で、Slot1→Socket370変換ボードを使用して、FC-PGA Celeron/766MHzを搭載することとした。これで最新マシンとは言わないまでも、廉価版PC並みにはなるはずである。 なお、CoppermineコアのPentiumIII/Celeron+440LXの組み合わせではWindows2000起動時にハングアップするという症状が生じるため、OSにWindows2000を使用することはできない。今回はやむを得ずWindowsMeとした。 当然のことながらより高クロックのCPUに載せ替えれば、さらなる動作速度の向上を図ることができるわけだが、CoppermineコアのCeleronはFSBに対して12倍速以上で動作するものが製品化されないようなので、これ以上は難しい感じである。 ※TualatinコアのCeleronが登場したため、12倍速を超えるCPUが入手可能となった。このCPUを載せる実験は別ページにて掲載。 |