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PC-VS26DS7DA2のチップセット設定


 PC-VS26DS7DA2にはPentiumII用のintel製チップセット430LXが使用されている。このページでは、このチップセットの設定をいじることによって多少でも動作を速くする方法を記載しておく。
 といっても、それほどできることはないのだが、メモリ周りの設定で一部詰めることができる部分があるので、そこをいじってみる。

 なお、レジスタを設定し間違えると簡単に暴走してしまうので、詳細な設定方法は記載しない。使用しているツールは、H.Oda!氏製作のフリーウェアWPCREDITWPCRSETである。H.Oda氏のページはこちら→http://www.h-oda.com/
 H.Oda氏のページでファイルが公開されていない場合、Vectorで入手可能である。

 レジスタの内容及び設定値については、データシートに記載されている。詳細は、intelのWebサイトからデータシートをダウンロードして確認してほしい。2006年5月現在、このページからリンクがある。
http://www.intel.com/design/chipsets/440lx/
 といっても、英文で読むのが面倒だという話しもあるので、こちらで作成したWPCREDIT用設定ファイル(3034byte)を公開しておく。ただし、Host to PCI Bridge部分しか定義しておらず、AGP Set部分は含まれていないので注意してほしい。
 当然のことながら、この設定ファイルに記載されていることについては一切の保証をしない。使用時に発生した損害等については、当Webサイト及びその管理者はその責任のすべてを負わないことを了解した上で使用してほしい。

 さて、WPCREDITを使用してメモリやAGP周りの設定値を調査するが、あまり効果のありそうなところはない。唯一、アドレス58hの「EDO RAS ro CAS Delay」と「MA Wait State」がDefaultの遅いタイミングになっているので、ここのbitを1にしてやるくらい。それでも、SiSoft Sandra 2001でメモリ帯域を調べると、数値としては効果が上がっている。体感としてはあまり意味がないと思うが。

 AGP周りでは、チップセット情報としてはAGPの転送速度として2xも使える(1x,2x双方可)ような値を返してくる。WindowsMeなどのPlug&Play OSをインストールした場合、OS側の設定でこの値を書込・保持してしまうらしく書き換えができなかったが、WindowsNT4.0では書き換えることができた。A8h,A9hあたりをいじってやると、AGP2x対応でSide Band Addressingが有効というようなステータスを返すようになるため、このアドレスの値を読んでシステム情報を表示しているようなソフト(プログラム)では、妙に高速なAGPシステムを積んでいるように見せかけることができる。
 ただし、実際に機能しているかどうかは全くの別問題であり、ベンチマークを動かしてみたところで数値が全く変わらないというのも当たり前である。さらに言えば、この書き換えが誤動作を起こす可能性はかなり高いので、正しい設定を書き込むように!




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