ThinkPad535のメモリ増設について解説します。もちろん、市販のメモリボードを買ってきて取り付けるだけ!っていうのではないですよ。そんなものはマニュアル見てやってください(笑)。仕様上の上限である本体内蔵8MB+増設32MBの合計40MBを越えて増設しようという企画です。 と、ここまで作ってあったのですが、なまい氏のページをチェックしたら私の方法とほぼ同じ方法での改造方法が掲載されていた(爆)ので、そちらを参照してください。しかも、私では解決できなかった起動時のエラー対策まで発表されています。 |
あんまり他人まかせなのもなんなので、私の改造状況"も"掲載しておきます。 ※注意 ここにある改造を行った場合、ハイバネーションができなくなる可能性が非常に高いので気をつけてください。 私の場合、コネクタの入手をとりあえずあきらめた段階で、64MB DIMM1枚での増設を決意しました。でも、セカンドコネクタの増設をあきらめたわけではないですよ。手間を考えるとちょっと…ってところですから。 当初は、セカンドコネクタ用のランドから制御線を引っ張ろうと思いましたが、将来セカンドコネクタを増設するときにじゃまになることと、DIMMの外側から線を引っ張るよりは、コネクタ側から線を引っ張りたかった(耐久性と機構上の問題)ので、82437MXの135pin(RAS1#)から集合抵抗の空き(22Ω)を経由して直接ワイヤーを這わせています。 いやあ、先人の知恵を利用させていただけると助かりますね。みなさん感謝しましょう。 下の写真がPCIチップ(82437MX)周辺の様子です。ピン番号は、基板上に書いてありますので順番に間違わないように数えましょう(笑)。PCIチップからチップ抵抗へジャンパをとばした後、メモリまで延々ワイヤー(青色)をひいています。ちなみに、下の緑色のボタンが電源スイッチです。 見てのとおり、82437MXのピン間はとても狭いので、極細の半田こてを使って作業してください。自信の無い人はやめた方が無難かと…。こういう狭いところでの作業には、耐熱ワイヤ(できればジュンフロン線)を使用すると良いでしょう。 また、モバイルノートですからワイヤが振動で外れたりパターンにダメージを与えたりしないように、ところどころテープで固定するようにしておく方がトラブル回避には有効です。 ちなみに、上の2枚の写真が増設メモリ周辺です。上の写真が、アームレストを外したところ。下の写真が、その拡張メモリの裏側です。見てのとおり、82437MXからのワイヤは、メモリチップの足に直づけしています。 また、DIMMの71pinはメモリボード上でパターンカットしています。ちょうど、コネクタとの接合部分のすぐ上ですが。 |
これが起動時のエラー画面1です。改造後にこの画面が出れば一安心? クリア方法は、ESCキーを押せば次のステップに進みます。 |
これが起動時のエラー画面2です。今度はF1キーを押せば、正常に起動します。 なお、起動時の設定を自動化した例として、私のAUTOEXEC.BATを載せておきます。これを参考にして、AUTOEXEC.BATを作ってみましょう。 ところで、なまい氏のページで掲載されている情報によれば、RASの制御は以下のとおりになっているそうです。 MX 135pin(RAS1#) -- NC MX 134pin(RAS0#) -- 22Ω -- 内蔵 Memory 14pin(RAS#) MX 133pin(RAS3#) -- 22Ω -- Second Socket 69pin(RAS0#) MX 132pin(RAS2#) -- 22Ω -- First Socket 69pin(RAS0#) 今回の改造でRAS1は使ってしまいましたが、内蔵8MB用のRAS0を増設メモリに割り当てれば、最大128MBメモリ搭載!ってのも実現可能かも。でも、起動時のBIOSチェックやEasySetupではねられそうな気がします。(^^;) ※2000.07.08 Windows2000インストール時の起動エラー対策については、Windows2000 Professionalの導入に掲載していますので、参考にしてください。 |