Windows95からスタートし、Windows95OSR2、Windows98と順調に対応OSを増やしてきたThinkPad535だが、Windows2000に至ってメーカーサポートが打ち切られた。(Windows98SEもサポートはされてなかったか?) だからといって指をくわえて見ているということは、このサイトに限ってはあり得ないのだっ。ということで、ThinkPad535にWindows2000 Professionalをインストールする場合の注意点などを書いてみたい。 なお、こんなサイトのそんなページなので、Windows2000 Professionalのインストールに関する一般的な方法や注意事項について書くわけではないので、そういう情報を必要とする人は他のサイトを見るなり、本を買うなりしてほしい。 |
※注意! 以下に記載することは、メーカーサポートを一切受けられない事項です。 |
さて、ThinkPad535でWindows2000が動くかどうかということに関しては、RC2リリース時より様々な報告が行われており、おおむね問題なく動作すると見込まれていた。 もちろん、かくいう私もRC2を入手してインストールを行い、あっさりと動作することを確認している。だいたい、NT4.0まではサポートされていたっていう実績もあるしね。 で、Windows2000 Professionalを実際にインストールしてみても、やはり特に大きな不都合は無し。ただし、そのインストールに当たっては以下のような点に関して注意が必要である。 ちなみに、ここに書いてあるのはCD-ROMドライブを内蔵していないノートPCに共通の注意事項である。 ※クリーンインストールをする場合、ThinkPad535のようにCD-ROMブートができない機種では、あらかじめWindows2000 CD-ROMに含まれるMAKEBOOTにより、ブートフロッピーを作成すること。(2)に関しては、私がインストールしたのはNTユーザー向けのバージョンアップグレード版なのに、Windows95/98ディスクでも問題なくチェックはクリアできてしまう。いくら、複数種類プレスするとコストがかかるとはいえ、手抜きじゃないのかなぁ?(^^;) ところで、ここからが問題なのだが、このサイトに掲載しているメモリの72MB化を実施している場合、そのままではWindows2000で40MBまでしか使えなくなってしまうのだ。 普通は、Windows95/98などのOS起動時にINTELSATなどでPCIチップセットのレジスタを操作していると思うが、Windows2000はOS起動後はハードウェアを保護下に置いてしまうため、直接レジスタをコントロールすることができなくなってしまう。 また、AUTOEXEC.BATについてもファイル自体は存在するものの、0バイトのシステムファイルとなってしまうため、基本的にいじることはできなくなる。 さて、このままだとメモリは40MBしか使えなくなってしまうのだが、それではただでさえ時代遅れのThinkPad535の動作がさらに遅くなってしまうことは目に見ている。 とすれば、やはり何とかして72MBを認識させてやるしかないだろう。 ということで、現時点では以下のような2つの方法により72MBを認識させている。根本的な解決ではないのだが、当面はやむを得ないということで、困っている人は参考に。 1 Windows95/98起動用FDを利用する要するに、電源ON後の初回起動時に、Windows2000が起動する前にDOS,Windows95/98でレジスタを設定した上でウォームブートさせ、その後にWindows2000を起動させるのだ。 簡単なのは、1の方法だろう。これだと、セットアップしたWindows2000に影響を与えることもなく、またそれほど作業することもなく設定することが可能である。 ただ、この方法だと起動するたびにFDが必要になるため、普段はFDDをつないでいないユーザーの場合はちょっと面倒になる。 2の方法は、Windows2000を他のOSとの共存型でインストールし、デュアルブート機能を使用してDOS,Windows95/98で設定を行うという方法である。もちろん、DOS,Windows95/98とWindows2000は別ドライブにインストールすべきなのは言うまでもない。(同一ドライブへの共存型インストールで今回の方法が使えるかどうかは確認していない。だめだったら1の方法しかないかも…) 私はこの方法により設定を行っているが、当然のことながらFAT/FAT32ドライブができるため、セキュリティが甘くなるという弱点がある。さらに、システム修復ディスクをHDDにセットアップすると、Cドライブに導入されるため、フォーマット時の容量設定に注意が必要で、かつ起動ディスクとして使えるかどうかも確認しておかなければならない。(これもまた確認していない) デュアルブート起動時の選択画面。Windows98の起動FDを利用してブートエリアを確保。選択画面の名称はわかりやすいように書き換えてある。もちろん、デュアルブートを利用する場合のインストール方法には注意が必要なので、そのあたりはマニュアル等を見てもらうとして、今回のように設定をするだけならWindows95/98の本体は全く不要なので、Windows95/98の起動用FDの中味をHDDに再現するだけで済むから、容量はそれほど必要としない。 HDD容量には厳しいThinkPad535なので、無駄なものを省きたい人はそのあたりに気を遣ってセットアップしてもらえばいいかと。でも、最低限7MBの容量を確保しなければならないのがちょっともったいないかも。これは、Windows2000の仕様で、システム修復ディスク分の容量をあらかじめ確保しておくということのようだ。 ちなみに、私はシステム修復ディスクはFDで運用するという形を取っている。どうせ、HDDが壊れるときは同じだしね(笑) ThinkPad535でWindows2000 Professional を動作させた場合の問題点としては、以下のようなものがある。(いずれも私のマシンでの状況) ・IDE/ESDIコントローラーがDMAモードで動作せずにPIOモードで動いてしまっている。82371FB(PIIX0)用のドライバも用意されているのだが、インストールすることができない。 |