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雑感


 2006.07.31
 梅雨が明けたはずなのにすっきりしない天気が続くなぁ。というか、梅雨明けする前の方が朝晩ともに暑かったし日射しもきつかったと思うのだが。セミもようやく鳴き始めたと思ったら、この涼しさでどこかに行ってしまったようで、今は全然鳴いていなかったり。とにかく、変な天気であることには違いなさそう。ま、個人的には涼しい分にはPCに優しい気候ということで歓迎なんだけどね。

 そのPCも、そろそろ新しいマシンを組むのにいい時期になってきたのかもしれない。intel製新CPUの登場にあわせ旧型CPUの価格が下落、AMDも現行モデルの値下げをしていることから、かなり値頃感が高い。ビデオカードも劇的な進化は来年までなさそうだし、チップセットもしばらくするとAMDによるATI買収の余波が出てくるかもしれんし、HDDもSATAIIで当面行きそうだし、劇的なブレークスルーというのは来年にならないとなさそうだし、しばらく楽しめるんではないかと。
 まぁ、もうしばらくしたらWindows Vistaに向けた新ハードウェアの登場などが想定されるので、そのあたりまで待つのも一つの方法かとは思うのだが、原油の高騰が影響する可能性も否定できないため、ちょっと難しいところ。

 と、こんなことを書いておきながら、本人は今のところすぐにニューマシンを組む予定はナシ。やはり年末くらいかなぁ。最近は仕事が忙しいのと、時間を積みゲー消化(というかできるだけ積まないように)に回しているので全然ネタ等もないしね。というわけで、ここの更新頻度も激減。

 2006.07.26
 前回の雑感を更新した直後に、再度メインマシンのセカンドHDDがエラーメッセージを出した。ここ数日安定していて大丈夫かと思っていたのだが、やはり不安定な部分があるのは間違いないということで、納品されたばかりのHDDと早速交換。今回は、特にデータ欠損ということもないため、特にトラブルもなく復旧完了。

 ついでに、サーバのHDDも2日かけて交換してしまった。本当は、週末を使ってやるつもりだったんだけどね。なにしろ、交換前のHDD容量が300GB×2、交換後のHDD容量が500GB×2ということで、延べHDD容量にして1.6TB、ファイル実容量で500GBのデータ移動を行わなければならんので、時間がムチャクチャかかるのよ。実のところ、データの書き戻しはまだ実行中で明日の朝には終了の見込み。

 この時期は、気温の上昇とともにマシントラブルも発生しやすくなるので、特に支障がなくても一度筐体を開けて掃除しておくことをおすすめする。CPUファン、ケースファン、ヒートシンクなどについたほこりを除去するとともに、電源の吸排気部分、ケースの吸気口・排気口・空気穴などもエアダスターでゴミを吹き飛ばしておくと、冷却効率が回復してトラブルの発生が減ったり寿命が縮まるのを防ぐことができるぞ。プロの日常メンテだって似たようなものだしね。

 と、こんなことを書いていたら、セカンドマシンのHDDから異音が!こんどはこいつですか…

 2006.07.23
 NTTドコモから、FOMA料金プランのシミュレーションソフトが送られてきた。PHSサービス停止に向けた活動の一環なのだが、現時点でFOMAに移行するつもりは全然ないので放置。

 メインマシンのセカンドHDDを交換するついでに、サーバの容量不足警告が出ているドライブを交換することに。これがまた、サーバにはMAXTORのMaxLineシリーズを投入しているだけに、普通のHDDを交換するよりもかなり割高になるのがねぇ。
 あぁ、あと次世代ニューマシンのHDDも併せて調達。一体どんなマシンになるのやら。

 2006.07.22
 そろそろ夏の祭典に向けていろいろと頑張っている人も多いんでしょうな。オレは、未だに夏休みがいつ取れるかすらわからなかったり。というか、週休2日ちゃんと休める日っていつになるんだろう…。でも、全然遊んでいない割に日焼けした皮膚がむけ始めていたり。梅雨明けだってまだなのにねぇ。

 そんな状況なので、トラブルが生じたマシン群は、だましだまし使っている状況。メインマシンのセカンドHDDは、CHKDSKで不良クラスタをマーキングしたあとは放置。親が使っているThinkPadのHDDも異音を発生していたが、CHKDSKでチェックしたら不良クラスタは生じていない模様なので放置、セカンドマシンのUSB接続音源ユニットについては、全く同じものを発注して接続テストを行ってみたら、ACアダプタの不良ということが判明。手持ちのアダプタをつなげてみたら、あっさりと動作。新しく来た音源ユニットはどうすりゃいいんだ?

 そういえば、月刊ASCIIリニューアル前最終号ということで、久しぶりに買ってきた。ここ最近はだいぶ薄くなってしまい存在感もあまりなかった雑誌だが、なくなるとなればそれはそれで寂しいものが。ただ、ここの場合は雑誌の方が出版社よりも長生き(元々のアスキーは1回こけてるし、現:アスキーは1991年設立みたい)してるから、そういうこともあってもおかしくないといえばおかしくないのかも。

 2006.07.18
 intelの新しいマイクロアーキテクチャを採用した新CPUの名称が一瞬X68000に見えたり、「ロータリーカラーフィルター」が「ロ●ータカラーフィルター」に見えたりと、何やらいろいろと頭がおかしくなっているような…

 ハードウェアいじりが終わったと思ったら、今度は既存マシンの調子がおかしくなり始めた。セカンドマシンのサウンドユニットがおかしくなったことはこの前書いたが、今度はメインマシンのセカンドHDDに不良が。ついこの前交換したばっかりなのだが、やはり新品に替えないといけないかなぁ。

 なにやら、新しいマシンを組みたいようなきも起こってきたのだが、どうしたものやら。

 2006.07.17
 ふぅ、ようやくRX1300-LP128Hネタも一段落かと。ここからは、ビールを飲みながら徒然なるままに。

 まずは昨日の補足から。
 ディスプレイデバイスの初期化をAGP優先にすると動作することがあるということを書いたが、実はこれで実際に運用するとちょっと困ることが生じる。というのは、当然のことながらWindowsが起動する前の段階まではAGP接続のディスプレイデバイスが使われることになるため、ブートアップ時のシステムチェック表示とかOS選択メニューとかがAGP側で表示されてしまうことになる。従って、Windowsが起動するまではAGP側の表示を行い、Windows起動後はPCI側の表示を行うようにするという切り替え作業が必要になることが考えられる。
 一番簡単な解決方法は2入力のディスプレイをつないで切り替えるということになるのだが、それができなければディスプレイ切替器を使用する必要があるかもしれない。

 さて、今回のRX1300-LP128Hの出現により、新しいPC98-NX強化計画は行われない可能性が非常に高くなった。というのも、RADEON X1xxxシリーズはWindows9xをサポートしていないんだわ。念のため、Windows9x向けドライバの最終版であるCatalyst6.2を強制的に入れてみたのだけど、やっぱり動かなかった。従って、今後RADEON X700とかX600を使ったPCIビデオカードが登場しない限り、PC98-NXには載せようがないわけ。玄人志向で、RADEON X800 AGP版を使ったPCIビデオカードを作りませんかね?

 ただ、いくら良いチップを使ってもメモリインターフェースが32bitでは意味がない。せめて64bitできれば128bitインターフェースにして欲しいところ。そのためにはVRAM容量を256MBに設定するのが確実か。

 こんな結果になって非常につまらないわけだが、だからと言ってRX1300-LP128Hを手放すかというとそうもいかないわけで。一応、RADEON系PCIビデオカードでは最速となる可能性が否定できない(CPU速度等の環境に影響されそう)ので、このまま保管しておくことに。将来的に、Slot1かScket370ベースのNLXマザーを実戦投入する時に使用するかもしれないので。

 ところで、RX1300-LP128Hでも使用されたPCI Express−PCIブリッジチップPEX8111を使用した変な製品が登場予定とのこと。実は、PEX8111はForwardモードとReverseモードを有しており、PCI ExpressバスにPCIデバイスをつなぐこともできるし、PCIバスにPCI Expressデバイスをつなぐこともできるチップになっている。思わず予約してしまおうかと思ったのだが、未だにPCI Expressを積んだマザーボードを1枚も持っていないという状況では、買っても使い道がないのは明白なのでやめた。店頭で見かけるようなことがあれば買うかもしれないけど。

 そういう意味では、今回購入したRX1300-LP128Hは初めてのPCI Express製品(ボード上の接続だけなんだけど)なんだけど、同時にAlbatronのATOPなんぞが安かったので試しに1個買ってみた。HSI搭載のAGP−PCI Express変換ボードなわけだが、GeForce系AGPビデオカードとPCI Express搭載マザーの両方を持っていない状況では、これまた何の役にも立たないシロモノ。日の目を見ることは果たしてあるのだろうか…

 2006.07.16
 考察の続き。

 前回、リソース割り当ての複雑さについて書いたが、RX1300-LP128Hがうまく起動しないというのはこの問題が影響しているように思う。
 今回の実験においては、440LXチップセット搭載PC98-NXマシン、440BXチップセット搭載マザー、SiS650チップセット搭載ベアボーンの3種のプラットフォームを用意したのだが、すべてのプラットフォームにおいて起動途中でハングアップするという症状が発生した。具体的には、BIOS起動画面までは動作するのだが、OSが起動する前の段階で画面左上隅で白いカーソルが点滅している状態で止まってしまうのである。

 原因についてはデバッガとか動かさないと本当はわからないのだけど、3つとも同じ箇所で止まることから、BIOSからOSに制御を移す段階でディスプレイデバイスの情報がうまく受け渡しできていないものと推測した。
 で、ここからどうやって動作する状態に持っていったかというと、OS起動に必要なディスプレイデバイスが用意できればいいわけなので、AGPビデオカードを接続(または内蔵ディスプレイ機能を有効に)して表示が継続できるようにしてやると、これでSiS650(AGP接続内蔵ディスプレイ機能を有効)と440BX(3D RAGE LT PRO AGPビデオカードを接続)はOSが起動するようになった(440LXは未検証)。

 通常、PCIビデオカードを使用する場合には、内蔵ディスプレイ機能を使用しない、AGP機能を使用しない、あるいはPCIビデオカード優先で初期化するという形にBIOSを設定するわけだが、RX1300-LP128Hを使用してうまく起動しない場合には、とりあえずちょっとイレギュラーな形で設定を行ってみると、もしかしたら動くかもしれないという実例である。
 なお440BXマザーの場合には、一度Windowsでドライバの組み込みまで終われば、AGPビデオカードを抜いてもOSが起動する状態になった。この理由は不明だが、起動するリソースの割り振りをマザーボードが記憶したため、2回目からはその情報をもとにOSに正しい情報が伝わるようになったのではないだろうか。

 この程度のことでは結論などというものを導くにはデータ不足なのだが、実際にさわってみた感じでは、BIOSがどこまでリソースの割り振りなどをサポートしてくれるかで動作の可否が変わってくるように思う。特に、昨日書いたようにPCI Express−PCIブリッジと複合機能(マルチファンクション)デバイスの組み合わせという特殊な環境(規格的には問題ないはずだが)なので、そこまでちゃんと面倒を見きれていない場合が出てきてもおかしくない。
 ということで、RX1300-LP128Hを使うのはPCI Rev.2.2以降(仕様上はRev.2.3対応だと思われる)をサポートしたマシンで使用するのがいいように感じる。intel製チップセットならi810+ICH以降というところか。あとは、BIOSがかしこくて組み合わせる他のPCIボードやオンボードデバイスが素直なものばかりであることを祈ろう!

 2006.07.15
 さて、RX1300-LP128Hについて本格的に考察を。

 まず、以前にBXマザーで動作しなかったと書いたが、追試の結果、起動することは確認でき、ドライバのインストールもできた。しかし、最終的に動作させることはできなかった。なぜなら、リソースの衝突が回避できないため、ドライバが正常に動作しないからだ。このあたりの原因になっていそうなことも、このあと見えてくるかも。

 これまでに何度も触れているとおり、このビデオカードは、PCI Expressインターフェースを有するGPU を、PCI Express−PCIブリッジを介してPCIインターフェースに接続しているわけだが、マザーボードのBIOSからはPCI-PCIブリッジチップが載っているように見える。そして、そのブリッジの先にディスプレイデバイスと、マルチメディアデバイスの複合機能PCIボードが載っているような形になる。

 実は、RADEONがセカンダリ出力を実現している方法は、この複合機能デバイス(マルチファンクションデバイス:PCI-PCIブリッジなし)によるものと思われる。これに気がついたのは、PC-9821にRADEON系のビデオカードを搭載した時のPCIセットアップユーティリティにおける表示が、複合機能ボードと同じく「機能1」「機能2」というかたちでリソースが割り当てられていたからである。まぁ普通に考えれば、コントロールパネルの中でもディスプレイデバイスとして2つ表示されているんだから、当たり前といえば当たり前で今更ではあるのだが。(RD9250-LP64DのPCIコンフィギュレーションレジスタを調べたら、マルチファンクションデバイスのビットが立っているので間違いないと思う)

 以上のように、RX1300-LP128Hの場合にはPCI-PCIブリッジの上にさらに複合機能ボードが載っているという2層構造になっているわけで、ただでさえリソース割り当てで相性問題を引き起こしやすい複合機能ボードがさらにじゃじゃ馬になっても当然かと。そりゃトラブルも発生しやすくなろうというものである。

 では、実際のリソース割り当て状況を見てみよう。今回は、起動まで成功したBXマザーボードを使用している。
 まず、RD9250-LP64Dを載せた場合。なお「まりも」氏作のPCIlist Ver.1.33を利用して出力したデータの一部を抜粋しているので注意されたい。

RADEON9250 PCIリソース

 バスNo.はすべて0になっている。デバイスNo.19にRADEON9250が割り当てられており、ファンクションNo.0がVGA、ファンクションNo.2がMultiMedia-VIDEOとして認識されている。RD925-P256Cを載せた場合も同じ割り当てになるので、RADEON9250/9200/9000系は同様の挙動を示すはず。
 ちなみに、デバイスNo.16はPROMISE製のSATAインターフェースボード、デバイスNo.18はMELCO製のLANボードである。

 さて、これをRX1300-LP128Hに載せ替えるとどうなるか。

RADEONX1300 PCIリソース

 ちょっと表示方法を変えてしまったが、バスNo.0のデバイスNo.19のところにはPCI-PCIブリッジが位置している。そして、バスNo.2のデバイスNo.0にRADEON X1300が割り当てられ、ファンクションNo.0とNo.1が見えている。これは、PCI Express−PCIブリッジを介するために異なるバス番号となることから生じるものである。LANボードのデバイスNo.が変更になっているのは、PCIスロットの刺し位置を変更したため。

 ついでに、GFX5700LE-P256Cを載せた時の状態を示してみる。

GeForce FX 5700LE PCIリソース

 このケースでは、バスNo.0、デバイスNo.19の位置にきれいに納まっている。一番きれいな形と言ってもいいかも。ちなみに、GF6200A-LP128Hも同じ形になる。

 以上、リソースの割り当て状況を見てきたが、RX1300-LP128Hの場合が最も複雑な形になっているのがわかると思う。

 次回はこの続きを。

 2006.07.14
 さてさて、おまちかねのRX1300-LP128Hについての考察である。

 今日のところは第一段階として一般的なことを書いておきたいと思う。まずはRX1300-LP128Hの位置付けみたいな部分。まぁセールスポイントのようなものか。これに魅力を感じる人は、買ってもいいかもしれない。

Radeon X1300という最新世代のGPUを使用したPCIビデオカード
・DirectX9.0/Shader Model 3.0をサポート(Radeon9250はDirectX8.1)
・Avivo technology対応により、H.264等のビデオ再生の高速化・高画質化が図れる(しかも有料ソフト不要)

 これでCrossFire対応!とかだったら面白いのだけど、さすがにPCI Express−PCIブリッジ越しでは無理だろうなぁ。

 で、「買ってもいいかもしれない」とか書いておきながらなんなのだが、どうしても上の点にこだわる人、あるいはATiのGPUでないとイヤッ!という人以外は、個人的にはBUFFALOのGX-6200/P128または玄人志向のGF6200A-LP128Hをお薦めする。
 GeForce6200Aを使用したこれらのビデオカードの特徴は以下のとおり。

・DirectX9.0/Shader Model 3.0をサポート
・PureVideo Technology対応により、H.264等のビデオ再生の高速化・高画質化が図れる
・ファンレス動作

 って、ほとんど変わらんがなっ!

 ということで、結論としてはGX-6200/P128またはGF6200A-LP128Hを買った方が幸せになれる可能性が高いってことでひとつ。ハードウェアとしての構成の単純さ、それに伴う動作再現性の高さ、ベンチマークデータの結果の良さ、GX-6200/P128ならば大手周辺機器メーカーBUFFALOのサポートが受けられる等々、RX1300-LP128Hを買う理由がほとんど見つからないぐらい。

 とりあえず、オレのRX1300-LP128Hに対する評価というかスタンスを認識してもらった上で、次回は本当に考察を。RX1300-LP128Hを買おうかどうしようか迷っているという人は、今日の部分だけ見てもらえれば答えは出ると思うので、そういう部分ではないことについて書くつもり。

 2006.07.11
 追試を行いつつ、考察を細々と書いているのだが、なかなか進まず。これって結構時間かかるんだからっ!全体としては2〜3回ってくらいの分量かなぁ。

 と、そんなことをしているうちに、突然、サブマシンの外付けUSB音源の電源が入らなくなるという事態に。暑さのせいなのか、電源部が逝ってしまったみたいだ。たしかそんなに昔に買ったものじゃないから、もしかしたら保証期間内かも!と思って調べたら、ちょうど1年を経過したところだった…。ソニータイマーかっちゅうの。
 とりあえず、PC-9821に使うかも?ということで調達してあったUSB音源が使われずに放置されていたので、それを代替で投入。いやいや、困ったモンですな。

 考察はなんだかんだで週末の予定。

 2006.07.10
 えぇっと、考察を書き上げるつもりだったんだけど、風呂に入っている時にふと仮説が思い浮かんでしまい、追試を行う必要に迫られたために、とりあえず延期。キレイに終わるつもりだったんだけどなぁ。

 で、RX1300-LP128Hを検索してとんできた方は、昨日以前の過去ログに多少の情報が載っているので参考まで。

 そうそう、アキバ直送のSDメモリーカードだが、無事に動作はしたけど133倍速というのは疑問。体感的には80倍速くらいかと。>私信

 2006.07.09
 最初に、使用するベンチマークプログラムを書いておく。使用するのはHDBENCH、3DMark2001SE、3DMark03、ゆめりあベンチの以上4種類である。
 このプログラムを、Pentium4/2.5GHz、DDR SDRAM/1GB、SiS650、MAXTOR 6L080P0という環境においてインストールしたWindows2000 SP4上で動かしてみた。表示は、すべて1024×768で32bit colorで統一している。ドライバは標準インストール状態で設定は変更していない。使用したドライバのバージョンは、ATiがCatalyst6.2、nVidiaがForceWare91.31である。DirectXは9.0cの2006年2月版。

 まずは、通常PC98-NXで使用しているRD9250-LP64D(玄人志向:RADEON9250/64MB)から。このGPUのみネイティブでのDirectX9.0には対応していない。
◎HDBENCH
Rectangle Text Ellipse BitBlt DirectDraw
  26578 17716 1852  160  14

◎3DMark2001SE 3535

◎3DMark03 518

◎ゆめりあベンチ 640*480 それなり 4584

 次に、今回の目玉であるRX1300-LP128H(玄人志向:RADEON X1300/128MB)。
◎HDBENCH
Rectangle Text Ellipse BitBlt DirectDraw
  25781 18357 1240  127  29

◎3DMark2001SE 3769

◎3DMark03 1546

◎ゆめりあベンチ 640*480 それなり 7024

 続いて、nVidiaのGPUを搭載した現行PCIビデオカードの中では世代的に一番新しいGF6200A-LP128H(玄人志向:GeForce6200A/128MB)。
◎HDBENCH
Rectangle Text  Ellipse BitBlt DirectDraw
  50959 53000  9600  214  59

◎3DMark2001SE 6805

◎3DMark03 2130

◎ゆめりあベンチ 640*480 それなり 11256

 最後に、ここ数年において入手可能だったPCIビデオカードの中でも最速と言われるGFX5700LE-P256C(玄人志向:GeForce FX 5700LE/256MB)。

◎HDBENCH
Rectangle Text  Ellipse BitBlt DirectDraw
  48965 54361  10080 339  59

◎3DMark2001SE 7144

◎3DMark03 1981

◎ゆめりあベンチ 640*480 それなり 11818

 次回更新では考察を。

 2006.07.08
 さて、それではまずはRX1300-LP128Hの外観から。

RX1300-LP128H表側

RX1300-LP128H裏側

 基板の表側は普通のPCI用ビデオカードとあまり変わりがない。部品の実装密度もそれほど高いわけではなく、電解コンデンサの数も少ない。ローエンド向けGPUを使用したビデオカードはコストをかけられないことから、実装部品数を少なくするのは当たり前だろう。
 一方裏側は、最近のビデオカードとしては珍しいくらいにICが実装されている。このあたりが、PCI Express用のGPUをPCIにつなぐにあたって必要な部分なんだろうか。

 それでは、個別にいくつかのチップを見ていく。

elixir N2TU51216AG

 メモリには、elixirのN2TU51216AG-37Bが使用されている。基板の表側(ちょうど反対側)にも実装されているが、ヒートシンクの下側に入っていて表面は見えない。それにしても今時32bitというのはねぇ…。

PLX PEX8111

 これが、このビデオカードにおけるGPU以上の要と言えるPCI Express−PCIブリッジチップ、PLXのPEX8111である。横にあるのが、たぶんクロック供給用のPLL ICだろう。銀色のものが基準発振周波数用の水晶振動子。

RX1300-LP128H裏側チップ

 PCIカードエッジコネクタとPEX8111周辺にあるのが汎用IC等。標準ロジックICである74HCT00、4回路入り汎用OPアンプICのLM324、レギュレータICであるRT9199、APM4210はANPECのMOSFETでしょう。それ以外にもいくつかトランジスタが実装されているのだが、使われているチップからして電圧制御関係をこのあたりでやっているみたい。さすがに、結構大変ですな。

 2006.07.07
 いやぁいろいろ試してみたんだけど、なかなかRX1300-LP128Hが安定して動作する環境ってのを見つけられなくて、ベンチマークを取ることができなかった。
 結局のところ、440BX/ZX/LX/EXチップセット世代ではうまく動作しない可能性が高いと判断し、Pentium4のベアボーンをバラしてベンチマーク用環境を構築することにした。まったく、なんでこんな苦労までしなければならないんだろうねぇ?
(BIOSの実装によると判断されるので、BX/LXチップセット世代だからといって動かないというわけではないと思う。 H18.12.31追加)

 ということで、次回更新ではベンチマークデータの掲載と考察を掲載予定。こんなページでも検索でとんできている人がいるので、一応、参考になることを書いておかないとね。

 2006.07.06
 えぇっと、実はまだ、RX1300-LP128Hが正常に稼働する環境が見つかっておりません。BXマザーで新規インストールしてみたのだけど、リソースの割り振りがうまくいかず、正常稼働しない状態に。いかんせん、PCI-E to PCIブリッジが入っているため、そのあたりの処理が正常になされるマザーボードでないとまずいみたい。時間ばかり無駄に過ぎていってしまい、やれやれってところなんだけどなぁ。

 2006.07.05
 う〜む、RX1300-LP128Hは、PC98-NXの環境では安定動作しませんなぁ。リソースの割り振りがなされた直後は起動するものの、次の起動時にはディスプレイ出力が止まってしまう。う〜む…。

 2006.07.04
 ようやくRX1300-LP128Hの出荷通知が。しかも2カ所から…まぁありがちな話ですか?とりあえず、明日の夜には画像データくらいは載せられるのではないかと。こちら価格.comの記事。

 2006.07.03
 やはり、昨日も出荷 or 納期に関する連絡はなかった。今日もなければ別のところにオーダーするのも辞さないつもり。こんなもの手元に2つあっても困るんだけどね。

 アサヒビールの新製品プライムタイムを飲んでみたが、やはりアサヒなんだなぁという印象。口当たりとかのど越しとかはスーパードライと似たものを感じる。一方で、後味とか深みとかは独特の感じで、こういうビールもありかなと思わせるものではある。ただ、これがプレミアムかと言われると…まぁ健闘を期待する。

 RX1300-LP128Hが出回りだしたことで、ネット上でもベンチマークデータがちらほら見受けられるようになった。やはり、メモリインターフェースが32bitという点が響いたのか、性能としてはGF6200A-LP128Hを下回るようだ。となれば、GFX5700LE-P256Cあたりとではだいぶ差がついてしまうんだろうなぁ。それでも、さすがにRD925-P256Cよりは上のようなので、このあたりの意義をどうとらえるかで評価が異なりそうな気が。

 2006.07.02
 昨日の状態ではRaptorがかわいそうなので、ちょっと追試を行ってみた。NCQ/TCQをサポートしたSATAインターフェース(1.5G)につないで数値を測ってみた。なお、マシンを変更しているので純粋に比較できないが、条件(CPU、メモリ、FSBとも)としては前回より悪くなっていると思ってもらってかまわない。
     Read   Write   RRead  RWrite
前回  60663  66884   17282  30686 (WindowsMe FAT32)
今回  81012   2292   79937  1666 (WindowsMe FAT32)
     59431  68130   17507  20570 (Windows2000 FAT32)
 そもそも動作が安定していないっぽいので何とも言えないのだが、たぶんWindowsMe環境での読み出し速度が本当のRaptorの実力なんだろうなぁ。

 2006.07.01
 今日になっても納期の連絡はなし。もうアキバまで買いに行ってやろうか!(半分本気だったり…)

 で、待ち受けるPC98-NXの方は結局HDDを換装したのみということに。SATAをSiI3112からVT6421に変更しようと思ったのだが、組み合わせる複合ボードに適当なものがなかったため、元の木阿弥ということに。
 SATAボードを全部で4枚、HDDをSATA3台、PATA2台取りそろえて試してみたのだが、結局まともに動作するSATAボードが2枚しかないということが判明し、一気にテストパターンが半減。その後、HDDの基礎性能を測定した時点でSATAの2台しか候補に残らないということで、何ともつまらないテストに。

 そんな中、最後まで争ったSATA HDDがWestern Digitalの旧RaptorシリーズWD360GDとHGSTのDeskstar T7K250シリーズHDT722516DLA380だった。公式のスペック比較でいえば、当然のことながらRaptorの方が高速なのだが、実際にベンチマークで測ってみるとそうとも言えないところが難しい。
 公式スペックでの主要諸元は以下のとおり。
名称    回転速度  Buffer Seek time Sustained data rate
Raptor   10000rpm  8MB   4.5ms    72MB/s
T7K250    7200rpm  8MB   8.5ms    67.8MB/s
 どう見ても、T7K250に勝ち目はないのだが、これがHDBENCHやSandraで測ってみると拮抗するのだ。HDBENCHの値で見るとこんな感じ。
名称    Read   Write   RRead  RWrite
Raptor   60663  66884   17282  30686
T7K250   62629  63760   21337  43279
 これは、VT6421につないだ時の数値だが、SiI3112につないだ時もほぼ同じような傾向を示している。もちろん、両チップともNCQとか非サポートのためそのあたりの機能を有効にするとまた異なる結果を示す可能性はあるのだが、ランダムアクセス時の性能差は大きいように思う。実際、Superπを走らせてみたのだが、104万桁の計算でRaptorが3分10秒かかるところT7K250なら3分04秒で終わった。

 そんなわけで、PC-98を追い出されたRaptorはここでも敗退してどこにも行き場がないことに。最新のRaptorシリーズWD1500ADFDであればこんなことにはならないと思うのだが…

 さてさて、これでブツが届く前にやることも終わってしまったなぁ。片付けられないし実に中途半端な状態で放置されるのはキツイんだが…  


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