2007.04.01 さて、10周年記念特設ページである『Web開設10周年記念更新第3弾 PCIビデオカードベンチマーク大会♪』からはや数ヶ月が経過した。この間に、Windows Vistaが発売されたりとかVistaが発売されたりとかVistaが発売されたりとか… その間に、いくつかの新しいPCIビデオカードが登場してきたことから、ベンチマークデータを追加取得した次第。ちなみに、今回の主要テーマはGeForce6200搭載PCIビデオカードの兄弟対決である。 登場するビデオカードは以下の3種である。このうち、AlbatronとBUFFALOのものが新規エントリーとなる。 Albatron PCI6200ALテスト環境については、前回企画終了後に一度全部バラしてしまったため、再度パーツを結集してほぼ同様の環境を作り上げた。しかし、HDDは新マシンに投入してしまったので代替となっている。 MOTHER:ASUS CUSL2-M (Socket370 i815E MicroATX)HDDが遅くなっているため総合系のベンチマークでは全体のスコアが低下するが、そのあたりも加味して結果を見て欲しい。 ベンチマークソフトは、前回と同じ。 ・HDBENCH Ver3.40 Beta6 ・3DMark2000 v1.1 ・3DMark2001SE ・3DMark05 ・ゆめりあベンチ ・FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3 今回は、前回ほど厳密なテストを実施していない。大体、数回計測した中でピークの数値のものを採用している。従って、細かいデータ等は採取していないのでその公開もできない。 2007.04.03 まずは、基準となる玄人志向GF6200A-LP128Hのデータを。 GF6200A-LP128H (PCI 128MB/32bit color/1280×1024/ForceWare93.71)
前回の計測値と比べてビデオ系の数値が微妙に高めに出ているが、これは今回がピーク値をとっているためであり、概ね同等の値と考えて問題ないと思う。この値を基準にして、他の2枚を比較してみたい。 |
2007.04.07 それでは、今回新規エントリーのAlbatron PCI6200ALのデータを。なお、ボードの様子は4月3日付け雑感を参照のこと。 PCI6200AL (PCI 128MB/32bit color/1280×1024/ForceWare93.71)
GF6200A-LP128Hと比べると、明らかに数値が低い。メモリクロックが非公表という本品ではあるが、高いということは間違ってもなさそうである。 動作としてはGF6200A-LP128Hと変わるところはないので、機能面としては問題ないのだが、PCIでの増設という点を考慮すれば、本品を積極的に選択する理由は価格面以外ないだろう。しかも、ファン付きヒートシンクなのだが、あまり高性能なファンに見えないことから寿命が心配なので、長期使用を前提とするなら回避すべきかと思われる。 |
2007.04.08 続いて、BUFFALO GX-6200/P128Dのデータを。なお、ボードの様子は通常の雑感を参照のこと。 GX-6200/P128D (PCI 128MB/32bit color/1280×1024/ForceWare93.71)
なんとも評価に困る数値が出た。というか、こんなはずではなかったのだが…。詳しくは、この後の分析で。 |
2007.04.30 だいぶ更新間隔があいてしまったけれども、簡単な分析を。 まずは、HDBENCHのグラフィックに関するスコアを比較してみる。 単純に積み上げてみたが、GF6200A-LP128Hがわずかに高いがGX-6200/P128Dとほぼ同じ。PCI6200ALは一段低い。 続いて、3DMark系の比較を。 3DMarkでは、GF6200A-LP128HとGX-6200/P128Dに多少ながらも差があることが見て取れる。3DMark05のグラフは480未満が切れているので差が出すぎているように感じるけど。 次に、FFBench3の比較。 こんどは、またGF6200A-LP128HとGX-6200/P128Dの差は小さいかと。一方、PCI6200ALはやはり一段低いなぁ。 最後に、ゆめりあベンチのデータを比較すると、やはりPCI6200ALのみ低いことがわかる。 ということで、結論としてはこれまでも書いたとおり、性能で考えるならPCI6200ALは回避。逆に、強制空冷ファン搭載のものを選びたければPCI6200ALを選ぶことになる。 GF6200A-LP128HとGX-6200/P128Dでは、GX-6200/P128Dの方が微妙に性能は高いが値段もそれ以上に高いので、性能優先で信頼性とサポート力を重視するならGX-6200/P128Dを、PCIビデオカードの交換・増設に対するリスクとかけるコストの無駄さ加減を十分に承知の方はGF6200A-LP128Hを、それぞれ選択するのが幸せかも。最も幸せなのは、PCIビデオカードしか選択できないようなマシンを買い替えてしまうことだというのはお約束なのだけど。 ※おまけ PCI6200ALをWindows Vista RC1版で動かしたデータを載せておく。例によって、Windows エクスペリエンス インデックスは動いていないので、FFbench3とゆめりあベンチの値のみだが。 PCI6200AL (PCI 128MB/32bit color/1280×1024/ForceWare96.85)
そして、GF6200A-LP128Hの値を再掲。 GF6200A-LP128H (PCI 128MB/32bit color/1280×1024/ForceWare96.85)
やっぱりVista環境でもPCI6200ALはちょっと低く出るなぁ。 |
※おまけ2 データがちょっと出てきたので追加を。 ForceWareから見た時の各ボードの動作クロックの情報があったので、掲載しておく。 なお、仕様上のメモリクロックと表示が異なっているため、正確さは保証できない。傾向を把握するためだけの参考としてもらいたい。nTuneとかを入れれば正確にわかるかと…。ただ、Powerstripでも同じ値を返してきたので、見かけのハードウェア情報としては間違っていないのだと思う。 BUFFALO GX-6200/P128D 玄人志向 GF6200A-LP128H Albatron PCI6200AL Albatron PCI6200ALがメモリクロックが低いために、ベンチマークデータで一段低い値を示すということがわかってもらえただろうか?GPU動作クロックは同じなので、メモリの影響だけでこれだけの差が出るってことね。ちなみに、DDR表示だと思われるので、実際のメモリ動作クロックはこの半分程度。 それにしても、GX-6200/P128Dのクロックが高くないのが不思議。間違って、GX-6200/P128のBIOSとか書き込まれていたりして… |