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雑感

PCIスロットRev.2.3の+3.3V限定仕様について


 2008.10.12
 現在のPC用マザーボードの多くはPCI Expressスロットを主に装備しているが、PCI拡張ボードも未だに多いことからPCI Rev.2.3に準拠したPCIスロットを備えているものがほとんどである。
 実は、PCI Rev.2.3においては原則として信号電圧として+3.3Vを使用することが定められており、+5Vの使用は過去のボードとの互換性を確保するためのオプションとされている。PC用マザーボードにおいては過去の資産のサポートの意味合いが強いので、ほとんどの場合+5Vをサポートしているのだが、まれに+3.3V限定仕様のものがあり混乱することがある。

+5V対応PCIスロット
※1 +5V対応PCIスロットの例(右側がブラケット部)

+3.3V対応PCIスロット
※2 +3.3V限定PCIスロットの例(右側がブラケット部)

 上に示した写真のうち、ほとんどのマザーボードでは※1の+5V対応PCIスロット(白いコネクタの横長のもの2本、ボタン電池の右側にある小さな白いコネクタはPCI Express x1)が載っているはず。具体的には、PCIスロットコネクタの仕切りが、ブラケットと遠い側に付いているものである。
 そして、+3.3V限定のPCIスロット(やはり白い横長のコネクタ)の例が※2である。PCIスロットコネクタの仕切りがブラケット側に近い方に付いている。

 この※2のスロットに+5Vにしか対応していないPCIカードを刺そうとしても、以下の写真のようにこの仕切りが邪魔をして刺せないようになっている。これは、誤って刺してマザーボードや拡張ボードが破損することを防止するためである。

+3.3V限定仕様のスロットに+5V限定動作のボードを刺そうとした例

+3.3V限定仕様のスロットに+5V限定動作のボードを刺そうとした例拡大

 古い拡張ボード(PCI Rev.2.0の頃とか)の中には+5V専用というものが多いのだが、なぜか最近のPCIビデオカードでも+5V専用仕様のものを見かけることがあるので注意が必要と感じた次第。

 なお、PCI拡張カード製品全般で見れば、最近の製品なら+3.3Vでも+5Vでもどちらでも動作するトレラントI/O仕様のものがほとんどなので心配することはあまりないのだが、それだけにこういう例は珍しく意外に購入時に気がつかないことがある。

+5Vのみ対応の例
+5Vのみ対応の例

+3.3V・+5V両対応の例
+3.3V・+5V両対応の例

 AGPスロットにも同じように電圧による制限があるのだけど、最近はほとんどAGPスロットを積んでないのであまり気にすることはないか…

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