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雑感

PCIビデオカードベンチマーク大会♪第4弾?再追試


※注意
 本ページは、GF8500GT-P256H及びRH2400PRO-LP256Hについての再追試に関する記録を載せています。元ページ及び追試のページも併せてご覧ください。
 2008.09.27
 さて、今年5月に行った「PCIビデオカードベンチマーク大会♪第4弾?」では、当時入手できたRADEON系・GeForce系PCIビデオカードのトップ対決としてRADEON HD 2400Pro vs GeForce8500GTを行った。
 結果として総合的には3D系の処理能力の高さでGeForce8500GTが上だと判断したが、一部の指標(特にWindowsエクスペリエンスインデックス)ではRADEON HD 2400Proの方が上になっており、また別項目で行ったバッファロー ストリームテスト for 地デジのテストでも、GeForce8500GTの成績はダントツで悪かった。
 しかし異なった環境で行った追試では、ほとんどの項目でGeForce8500GTが上回っており、結果に矛盾が生じることとなった。

 そこで、今回は第4弾当時のソフトウェア環境を再現して再追試を行い、原因がソフトウェアにあるのかハードウェアにあるのかを検証してみたい。

 今回のテスト環境は以下のとおり。

MOTHERBOARD:ASUS P5LD2 SE
CPU:intel Celeron D 340J(2.93GHz)
MEMORY:DDR2 SDRAM 1.5GB(Non ECC/FSB=533MHz)
Chipset:intel 945P+ICH7
HDD:Seagate Barracuda ES ST380815AS(OEM)
Optical Drive:HL-DT-ST GSA-H60L(OEM)
OS:Windows Vista Home Premium SP1(32bit)
DirectX:10 & 9.0(2007年11月版)

 ベンチマークソフトは以前どおり

HDBENCH Ver3.40 Beta6
3DMark05
3DMark06
ゆめりあベンチ
FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3
・タイムリープぶーとべんち(Web配布版)
・Windowsエクスペリエンスインデックス
バッファロー ストリームテスト for 地デジ

 ドライバもRADEON系はCatalyst 8.4、GeForce系はForceWare169.25と前回時に揃えたことから、ハードウェアは異なるがソフトウェア面ではほぼ同等の環境となった。
  それでは、問題のWindowsエクスペリエンスインデックスの値から。

Windowsエクスペリエンスインデックス

 ゲーム用グラフィックスでの差はほとんどないものの、GeForce8500GTは元のデータどおりグラフィックスの値がかなり低い。

 続いて、HDBENCH。

HDBENCHのグラフィックスコア

 全体的な傾向はやはり以前と変わらない感じ。ただ、CPUパワー等が下がっているので、全体の数値はかなり低くなっている。

 以下、同じようなコメントが続くので、グラフのみの掲載。

ゆめりあベンチ

タイムリープぶーとベンチ

FINAL FANTASY XI Benchmark3
 高解像度データを取るの忘れた…
 さて、ちょっと傾向が変わったのが3DMark05の結果。

3DMarkスコア

 以前は、3DMark05の結果においてRADEON HD 2400Proの方が大きく上回っていたのだが、今回は3DMark06と同様の傾向を示している。追試時と同様の傾向となっていることから、この点についてだけは当初試験時のハードウェア的な要因による変動の可能性がある。

 最後に、バッファロー ストリームテスト for 地デジの特徴的なものを。

バッファロー ストリームテスト for 地デジ(SP/DP)

 やはり、GeForce8500GTの再生フレーム数は少なく、フレーム再生率は49.9%。それに対し、RADEON HD 2400Proではほぼすべてのフレームを再生しており再生率は99.7%となっている。GeForce8500GTのこの数値では、低解像度環境であっても実用にはほど遠いと判断せざるを得ないほどである。


 以上のとおり、ソフトウェア環境を再現しての再追試では、概ね当初と同様の傾向を示すことが判明した。とすれば、GeForce8500GTの性能がうまく発揮できていなかった理由はソフトウェア的な要因によるものであり、ドライバのバージョン違いによる影響が最も有力視される。これは、GeForce8500GTにとっては不幸なタイミングでのテストだったということだろう。

 しかし、今回ほどベンチマークによる性能比較の難しさを痛感したことはない。再追試を行うことを決断したのも、当初公開したデータに何らかの誤りがあったのではないか?という疑問を自分自身で感じてしまったことにある。
 Webあるいは雑誌媒体等で様々なベンチマークデータが公開されている時代ではあるが、果たしてそのデータは自分の環境においてそのまま有効なのだろうか?ハードウェアとソフトウェアが複雑かつ密接に連携する現在のPC環境においては、永久に答えのでない疑問なのかもしれない。

 次回は、今回のハードウェア環境を使いつつドライバ等を最新のものに置き換えてベンチマークを走らせてみる。果たしてどのような結果が出るか…

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