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雑感

PCIビデオカードベンチマーク大会♪第6弾?


 2009.05.04
 昨年に引き続き、ゴールデンウィークにPCIビデオカードをいじることになるとは…

 ということで、今回はあくまでも20万ヒット記念更新との位置づけで「PCIビデオカードベンチマーク大会♪第6弾?」を行うことにした。
 ただし、すでに統一ベンチマーク環境の構築を行っていたり、処分済みのビデオカードも多いことから、原則として新規参入組のみのデータを採取して構成している。ということで、データは「PCIビデオカードベンチマーク大会♪第5弾?」と比較可能である。

 テスト環境は以下のとおり。「バッファロー ストリームテスト for 地デジ」については、有意な比較データが得られないため、今回は採用しないこととした(ただし、今後のためにデータは採取してある)。

MOTHERBOARD:ASUS P5LD2 SE
CPU:intel Celeron D 340J(2.93GHz)
MEMORY:DDR2 SDRAM 1.5GB(Non ECC/FSB=533MHz)
Chipset:intel 945P+ICH7
HDD:Seagate Barracuda ES ST380815AS(OEM)
Optical Drive:HL-DT-ST GSA-H60L(OEM)
OS:Windows Vista Home Premium SP1(32bit)
DirectX:10 & 9.0(2008年8月版)

HDBENCH Ver3.40 Beta6
3DMark05
3DMark06
ゆめりあベンチ
FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3
・タイムリープぶーとべんち(Web配布版)
・Windowsエクスペリエンスインデックス

 今回新たに評価したビデオカードは以下の2枚。使用しているドライバのバージョンは、以前と同じGeForce Release 178.13である。

・GF9400GT-LP512H/HS(玄人志向、GeForce9400GT)
・GF9400GT-LP1GH/HS(玄人志向、GeForce9400GT)
   まずは、Windowsエクスペリエンスインデックスから。

Windowsエクスペリエンスインデックス

 GF9400GTの512MB版と1GB版で、グラフィックス値が逆転しているのが原因不明だが、何度かやり直しても同傾向を示すのでこのままとしている。
 正直なところ、GeForce9400GTはGeForce8500GTに対して、グラフィックス値を中心に今一歩及ばないといった感じ。このあたりは、バリューセグメント向けのGPUとしての位置付けからあまり性能向上をさせていない意図を感じる。
 ただし、GeForce8400GSと比較するとかなり能力が向上しており、型番末尾がGSからGTになったことに納得させるものがある。

 次にHDBENCH。

HDBENCHのグラフィックスコア

 もはやベンチマークとしての意味はほとんどないが、傾向を知る上では参考となるだろう。

 続いてゆめりあベンチ。

ゆめりあベンチ

 このあたりから、そろそろビデオカードの性能差が見えてくる。
 GF9400GT-LP1GH/HSは頑張っているが、PCI8600GTLにはちょっと届かない。本当に微妙な差ではあるのだが…
 GF9400GT-LP512H/HSは、GF8400GS-LP512H/HSを上回っているがGF8500GT-P256Hは下回るという、これまた微妙な位置付け。


タイムリープぶーとベンチ

 タイムリープぶーとべんちの結果は、FPS単位で揃えられてしまう結果、ある意味わかりやすい順序付けが可能に。
 最上位はPCI8600GTL、GF8500GT-P256HとGF9400GT-LP1GH/HSが続くということで、これを参考にほかの結果を見てもらいたい。


FINAL FANTASY XI Benchmark3

 傾向はタイムリープぶーとべんちと同様なのだが、差が少なすぎてわからん(笑)。
 ただ、GF8500GT-P256HとGF9400GT-LP512H/HSが逆転しており、DirectX9以降の機能を使う局面ではGeForce9400GTの方が少し能力が高そうである。
3DMarkスコア

 PCI8600GTLがやはり頭一つ抜けているが、3DMark05の結果においてGF9400GT-LP512H/HSとGF8500GT-P256Hで明確な差が出ており、逆に3DMark06ではほとんど差がないことから、GF9400GT-LP512H/HSの方がDirectX9には強いのだろう。


 ここまで、GeForce9400GTがGeForce8600GT/8500GT/8400GSに対してどのような位置付けにあるかといったあたりを中心に見てきたわけだが、ローエンドの枠内で見ればGeForce8400GSに対して明確に性能は上がっている。これはたぶん体感できるレベルだが、製品価格から見るとこの二者を比較するのは間違っているだろう。

 本来比較すべき同価格帯の製品ということで、型番末尾がGTである製品群の中でのローエンドであるGeForce8600GT/8500GTを相手にすると、う〜む微妙だなぁと。
 とりあえず、GeForce8600GTに対してはHDBENCH以外のすべてのベンチマークで下回っているので、後塵を拝しているのは間違いない。Memory Bandwidth/Texture Fill Rateともにスペック上で劣っており、メモリもGDDR3とDDR2と異なっているので、ここはどうしても超えられない壁なのだろう。
 そして、GeForce8500GTに対しては微妙に上といったところか。シェーダークロックが上がっているのでDirectXの機能をフルに使っている場合には性能が伸びるのだが、思ったほど…といったところ。コアクロックの向上も含めて、もうちょっと差がついてもいいと思うのだが。

 今回の結論としては、2スロット占有可能で5V専用でよければAlbatronのPCI8600GTLが最強。続いてGF9400GT-LP1GH/HSが位置する。ただし、GF8500GT-P256Hを使用している場合には、入れ替えても体感できるほどの差が生じないと思うのでそのままで可。

 そして、今回の玄人志向のラインナップ変更で問題になるのが、1スロット厚限定製品の減少である。玄人志向のnVIDIA GPU搭載PCIビデオカードのラインナップが、すべて末尾型番H/HSシリーズとなり2スロット占有タイプのみとなってしまったことである。ATI GPU搭載PCIビデオカードでは1スロットタイプが残っているものの、ずっと新製品が登場していないこともあり性能面では満足できないものばかりである。
 最も良いのは、中古でいいからGF8500GT-P256Hを入手することだが、あとはAlbatronのPCI8400GSL(まだ入手可能らしいが5V専用の点には要注意)くらいしかないのかなぁ。
 玄人志向には、ファンレス製品だけでなくファン付き1スロット品をぜひとも発売してもらいたい!この点は強く訴えておきたいところである。

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