2017.06.05 2016年は1度も更新されなかったこの企画。とうとう隔年更新ということで確定ということなのだろうか?いやいや、毎回が最終回になる可能性が非常に高いので、次の更新があるかどうかは…? そんなわけで、本来は2016年10月にWebサイト開設20周年記念として公開するはずだったこの企画。満を持して第13弾の公開である。 とは言っても、PCIビデオカードの新製品が出なくなって久しいわけで、店頭在庫を持っている販売店も激減している状況。新たにベンチマークを取る理由もないので、ほんと〜に惰性でやってるとしか思えないわけで。 何かが変わったといえば、Windows10の正式版が公開されたことしかないわけで、やっぱりやるのはWindows10 November Updateでのベンチマークしかない。って、あれ…今の最新版はCreators Updateなのでは?と思った人は、多少なりともWindowsに詳しい人ですね! そう、今回採取したデータは、遙か昔に取ってあったもので、単にだらだらと更新せずにいたものなのだ!(何を偉そうに…) てなわけで、ごめんなさい。今更ながらの掲載だったりする。だからこその遅れてきた20周年記念更新ってことで。 ただ言い訳だけさせてもらうと、バージョンが変わるごとに毎回毎回ベンチマークをやっても傾向は変わらないことから、今回も前回と同じ傾向!という結論になることは目に見えているので、今ひとつやる気が起きないという点については、あらかじめ御承知おきいただきたい。(じゃあやらなきゃいいのにねぇ…) 今回の動作環境は以下のとおり。NAS移行に伴い退役したサーバを検証環境としたため、久しぶりにCore2Quadの登場である。 Hewlett-Packard製 HP ProLiant ML110 G5 CPU:intel Core2Quad Q6600(2.4GHz×4) MEMORY:DDR2 SDRAM 8GB(Non ECC/FSB=800MHz) Chipset:intel 3200+ICH9R SSD:Crucial m4 CT128M4SSD2(128GB) Optical Drive:ASUS DRW-1814BLT OS:Windows 10 Professional November update Ver.1511(64bit) そして、今回のベンチマーク対象ビデオカードは以下のとおり。動作条件等に細かい相違があるので、注釈はよく参照して欲しい。 ◎NVIDIA GV-NX84S512HP(GIGABYTE、GeForce8400GS)…※1 GF-GT610-LP1GHD(玄人志向、GeForce GT 610) IGAGURI 6200-PCI(デジナビ、GeForce6200A)…※2、※3 GF6200A-LP128H(玄人志向、GeForce6200A)…※2 GFX5700LE-P256C(玄人志向、GeForce5700LE)…※2、※4 ◎AMD RH3450-LE256H/HS(玄人志向、Radeon HD 3450)…※5 H545H512P(HIS、Radeon HD 5450) RD925-P256C(玄人志向、Radeon9250)…※6 ※1…本体はPCI-Express2.0x16インターフェースのため、PCI-Ex1 to PCI変換アダプタを経由して接続。また最新版ドライバではサポートされないため、NVIDIA Graphics Driver 341.95を適用。 ※2…Windows10製品版以降ではNVIDIA提供旧版ドライバが動作しなくなったため、OS標準ドライバ(display driver version 10.0.10586.0)を適用。 ※3…本製品のみNVIDIA Graphics Driver 309.08がインストール可能だったが、動作しなかった。 ※4…FW96.85までインストール可だが動作せず。 ※5…本体はPCI-Express2.0x16インターフェースのため、PCI-Ex1 to PCI変換アダプタを経由して接続。またAMD提供ドライバが存在しないため、OS標準ドライバ(display driver version 8.970.100.9001)を適用。 ※6…OS標準ドライバ(display driver version 10.0.10586.0)を適用。また画面最大サイズが1024×768までしかサポートされず。 手元にあるビデオカードを可能な限り投入してみたが、正直言ってベンチマークの結果よりもここに書いた動作状況の方がよっぽど重要な資料になるんじゃないだろうかという気がする(笑) |
さてそれでは、ベンチマーク結果について。 まずは、WinSAT(Windowsエクスペリエンスインデックス)から。 今回は、グラフィックス用はすべてスコアが採取できたがゲーム用はすべてゼロになるという結果に。毎回毎回、正常に取らせてもらえない検査の一つだが、逆に言うとゲーム用としては使うなというお達しなのかも。 正直なところ、数値ほどの差はないかなというのが感想。一応、新しい世代の方がまだマシって程度かと。 続いてはゆめりあベンチ。 さて、こちらはベンチマークが動作するかしないかというグループに分かれてしまった。ゆめりあベンチ自体は古典的なベンチマークなので、最新版DirectXでなくても動くはずなのだが、OS標準ドライバを使用するGeForce6000/RADEON9000番台以前はそのあたりのサポートが切られていると見るべきか。旧GDI系のグラフィックだけなら問題なく使用できるかもしれないが、すくなくともWindowsとしての描画を使用するならもはや古いビデオカードは使用すべきではないのだろう。 次はタイムリープぶーとべんちから。 こちらも古典的なベンチマークだが、すべてのビデオカードでデータが採取できた。ただ、ゆめりあベンチと同じように、OS標準ドライバを使用している場合はスコアがふるわない結果となっている。 さて、お次はFINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク。 このあたりから、機能的に選別がはっきりされてくる感じ。 GeForce6000/RADEON9000番台以前はそもそも動作しないということでふるいにかけられるのだが、なぜかIGAGURIで高解像度ベンチが計測できたのが不思議。メモリ容量が大きいのが効を奏したか?そういう意味では、搭載メモリ量もバカにできない可能性を示唆した貴重な結果なのかも。 |
それでは、3DMark06の結果を。 今回貴重なデータとなったのは、すべてのビデオカードでベンチマークが完走したこと。RD925-P256Cはスコアがゼロでデータが採取できなかったように見えるのだが、実は有効スコアとしてゼロという結果となっている。これは極めて珍しいことだ。それだけ、Windowsの動作が安定していると言えるのかも。 一方、3DMark11では… 見事に、動作するものとしないものが選別された。まぁ、当然といえば当然だけどね。 さらに、3DMarkのSky Diverである。 こちらは、前回はGF-GT610-LP1GHDしか動作しなかったのが、RADEON系でも正常にスコアが採取できるようになっており、安定度が増していることが確認できる。ただ、なぜにRadeon HD 5450よりも3450の方がスコアが良いのかは不明。 最後にWebVizBnech。 H545H512Pのスコアがゼロになっているのは、ハングアップのためデータ採取できなかったのが理由。これまでこんなテストでハングアップすることがなかったので、理由は不明。 さて結論は…って今までと変わらないよね。とりあえず、入手できるもので最新のチップを積んでいるものを使っとけって話。玄人志向のGF-GT610-LP1GHDなら、まだ在庫のある店舗もあるようだし、メーカーもディスコンにはしていないようなので入手可能かと。 とにかく、最新チップを載せたPCIビデオカードがとんと発売されない状況では、いかんともし難いところ。今後は、ローエンドの消費電力が少ないチップを載せたロープロファイルのPCI-ExpressビデオカードとPCI-Ex to PCI変換カードを組み合わせるしか選択肢がなくなるんだろうなという予感がする。 ○あとがき んなわけで、この企画もいよいよたぶん最後。開設10周年企画で始めてから20周年企画で終わることになるので、丸々10年(足かけ11年だけど)こんなことやってきたことになる。ほんと、よくやったなぁ。222222ヒット記念とかもやりたかったけど、いかんせん新作ビデオカードが登場しないようではネタがない。 某掲示板とかにもここの結果が引用されていたりして、それなりにデータ提供に意味があったと思えるところが収穫かなぁ。 とりあえず、自分にお疲れ様と言えるだけの労力と費用は投入したな(笑)。 それでは、ここまで目を通していただきありがとうございました。 |